camminare blog 

camminareはイタリア語で「歩く」、日々の足跡を・・・ 

妖刀『たのしむ』が我が家に・・

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 妻の使用する包丁が研いでも切れなくなり、手を切ると危ないと思い、この冬に新しい物に買い換えた。その時に自分用の包丁も購入した。写真の『たのしむ』である。(この包丁は刀鍛冶系の鍛冶が鍛えた鉄の刃をステンレスで挟んだもので、家内のは名が刻んでいる)私は定年退職者である。(いばってませんから)よって一日の始まりの五郎丸ばりのルーティンは全ての雨戸をあけ、仏壇と神棚におまいりし、コーヒーを飲みながら新聞を読む。そして妻の食事の用意をまつわけだが、どうもそのあたりから、超ゆるゆるのフリールーティンとなり、特に昨今は朝食が早かったり遅かったり、昨日のおかずの残りであったり、勤めていた頃の、あの細やかな心遣いに溢れた感動に満ちたあの食事はどこかに消えてしまった。(朝目覚めたらすでにお味噌汁の香りが漂い、昼は決して昨日の残り物でない愛情弁当、帰ったらすぐの晩酌と夕食は生きる勇気を与えてくれたものだ‥‥としておこう)しからばということで「俺がこれから朝ご飯を作るから。」とあらぬ事を口走ってしまったのだ。言ってはいけないことを言ってしまったのだ。妻の嬉しそうな顔。そして、その初日、日の出前の薄暗い中、メガネをかけずに電気もつけずに、何気なく包丁の柄をとりにいったつもりが、右手の中指に電撃が走り、かなりの量の*がほとばしったのであった。(字を見るのもいやだという方もおられるので)中学生以来の刃物による切り傷だった・・『たのしむ』はその時に妖刀となった。江戸時代に徳川家禁忌とされた『村正』以来の妖刀の誕生だった。(たいそうやね。勿論朝ご飯をこしらえるのは、今まで日延べ・・・)

 で、明日からは妖刀を手に男の朝ご飯。一日一膳(ちがうか)

 乞うご期待(と、言うほどのものでなし・・・)じゃあね。